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虫歯の予防には欠かせないフッ素を、一人でも多くの子どもたちに小さい頃からの習慣にしていただけたらとの願いを込めて、くま歯科・こども歯科では、フッ素塗布を無料で行っております。
なお、別途診察代は必要です。
乳児医療証などをお持ちでしたら、窓口負担金はかかりません。
フッ素は、乳歯や生えたばかりの永久歯の虫歯予防に効果があります。
乳歯や生えたばかりの永久歯のエナメル質は、構造が不安定で整っていないために、むし歯菌の産生する酸に対して弱く、むし歯になりやすいのです。フッ素を塗布することで、酸に強い構造にすることができます。
乳臼歯(乳歯の奥歯)が生えてきた頃(1歳半頃)から、第2大臼歯(12歳臼歯)が生えてしばらくの間(14~15歳くらいまで)は、フッ素塗布を行うことをおすすめします。
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歯の表面が強化され、虫歯菌の出す酸に強い性質になります。
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唾液に含まれる歯の構成成分(カルシウムやリンなど)が歯に付着(再石灰化)しやすくなります。
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虫歯菌が活発でなくなるので、歯を溶かす酸の産生が減少します。
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奥歯の咬む面には細い溝があり、歯ブラシが届きにくいのでむし歯が出来やすいです。
ここにフッ素が放出されるシールをして、溝を埋めることで、むし歯を予防する方法があります。これがシーラントです。歯を専用のブラシで磨いてキレイにするだけで、歯を削ることはありません。
歯ブラシが届きにくく、むし歯になりやすい第1大臼歯(6歳頃に生えてくるので6歳臼歯ともいいます)や乳臼歯(乳歯の奥歯)に行うことが多い予防処置です。
ただし、かみ合わせによって、部分的にはずれたりすることもあるので定期検診(メンテナンス)を行なう必要があります。シーラントを行ったからといって、必ずしもむし歯が出来なくなるというものではありません。
むし歯は咬む面の溝以外にも、歯と歯の間や、平らな面にもできます。むし歯を予防するには適切な歯磨きをすること、フッ素を使用すること、定期検診(メンテナンス)を受けてシーラントの状態をチェックすることが大切です。