神経の話
- 2011年12月9日
- カテゴリー:院長日記
よく歯医者さんに行くと
「この歯は神経をとっていますね。」
「痛みが出ているので神経をとりましょう。」
というような話を聞いたことがあると思います。
神経をとるとは、簡単に言えば
麻酔をしたあと咬む面に穴をあけ、その穴から歯髄組織(ここでいう神経)を
きれいに除去および清掃することです。
では神経をとってしまうとどうなるのでしょう。
もちろん神経が炎症を起こしてしまった場合は神経をとると症状はおさまります。
ただし、一度とってしまった神経は二度と再生することはありません。
ここに今「くま歯科・こども歯科」に来ている患者さんの写真があります。
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一見何もなさそうですが |
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金属を外して中をみると穴が空いてました |
もともと別の歯が痛くて来院されて、この歯は痛くもなく咬めていたみたいです。
結局この歯は穴が空いている方の根っこを抜いて
もう片方の根っこを残すことになりました。
あのまま放っておいたら、いずれ歯が折れてしまい
もう片方の根っこも抜歯になっていたかもしれません。
神経が残っているとこんな状態にはなりません。
神経がセンサーの役目をしてくれるので、虫歯が進行するにしたがい
冷たいものや熱いものがしみてくるのです。
「なるべく削らない、なるべく抜かない」が歯を残す意味で
とても重要になってきます。
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